パンヴィエノワともいう。フランス語で「ウィーン風のパン」という意。
1840年、パリにやってきたオーストリアの大使館員が街のパン屋に祖国のパンを再現させたことが始まりという説がある。もともとの長さは60cmもあり、生地は素朴で、バゲットの原型だとも言われている。今ではもっと小さいサイズでパンオレ(ミルクパン)のようなリッチな生地で作られることが多い。
細長い棒状に成形しヴィエノワクープ(ソシソンカット/ソシソンクープ)と呼ばれる細かいクープを沢山入れるのが特徴。この深いクープによって火通りが良くなり、クラストはサクッと歯切れよく、クラムはふんわり柔らかに焼き上がる。