レビュー || キプロスターのスタンドミキサーPRO-DMX7

パン生地を捏ねるのに捏ね機は欠かせません。スタンドミキサーとニーダー、結局どっちがいいんだろう……なかなか決められない問題ですよね。

結論、わたしはスタンドミキサーもニーダーもどちらも使っているんですが、それはそれぞれに良いところがあるから。

今回は愛用のスタンドミキサー、キプロスターのPRO-DMX7をレビューします。

ミキサー選びの参考にしてね。

以前、捏ね機のポストにご返信くださった皆さま

その節はお世話になりました。いろいろなお話を聞かせていただき、たくさん悩んだ末、こちらを選ばせていただきました。ありがとうございました!

#キッチンツール
#おすすめ商品
#スタンドミキサーPRO-DMX7

キプロスターのスタンドミキサーPRO-DMX7ってどんなミキサー?

日本のメーカーのスタンドミキサーです。こちらのメーカーさんは高品質、低価格にこだわった業務用調理器具のメーカーさん。

PRO-DMX7は卓上の業務用ミキサーで、ワークボウルは7Lと大容量。モーターにこだわった設計で、パワフルながら静音性が高く省エネ仕様です。アタッチメントやボウルはステンレス製で、耐久性が高く衛生的なところもポイントが高いですよね。

触れてみてわかるのはとっても造りが丁寧で良いお品だということ。さすが日本のメーカーさん、と尊敬の気持ちでいっぱいです。

使い心地は頑丈で安定感がある、生地の仕上がりも◎

日本の会社が作っているスタンドミキサーってあまりないのですが、メンテナンスをしながら長く使うことを考えるなら、問合せや修理などのやり取りがスムーズな日本のメーカーが嬉しいです。

これ以前はクイジナートの7クオートのスタンドミキサーを使っていました。でもドウフックの生地のひっかかりが甘く、思うように生地が捏ねられなくて……こちらのキプロスターにのりかえてからその問題が解決しました!

使い心地はどっしり安定感があるなあという印象。アタッチメントの接続部分もしっかりしていますし、稼働部分も頑丈です。ミキサーを回してみて、なんと不安感なく使えるんだろう!と感動しました。

クイジナートのときはアタッチメントの接続部分がこころもとなくて、こわごわ使っていたの。油漏れもありました……切ない。

キプロスターに乗り換えてから生地作りが手軽で快適、パン焼き人生が変わりました。

外観はスタイリッシュ

キッチンエイドのようなレトロかわいい感じではありませんが、フォルムは丸みがあってやさしい手触りです。大きいですがあまり圧は感じない、そして安定感があります。

わたしはスタンドミキサーはほぼパン捏ねにしか使いませんので、ビーターとウィスクについては正直よくわかりません。

こちらではドウフックの使い心地をレビューしますね。

いいところと気になるところを正直にレビュー

パン作りで気に入っているところは……

捏ね機としての良いところはたくさんあります。

こんなところがお気に入り❶

1.
少量の生地も(ある程度の水分値なら)ちゃんと引っかかる
2.
クリアランスの微調整ができる点も安心(わたしはまだいじったことありませんが)
3.
リエビトマードレのパネットーネのような粘り気が強い生地がちゃんとこねられる(←ニーダーでは捏ねられないんです、羽が飛んじゃって)
4.
逆に給水の低い生地でも(生地量によりますが)、フックで掴んでちゃんと回してくれる(給水55%くらいをニーダーで回すと羽が生地を弾いちゃいませんか?)

他には……リエビトマードレのようなTA値が低い発酵種も混ぜあげまではこちらを使います。さすがに硬すぎて捏ねられはしませんが……混ぜあげてくれるだけでもありがたいです。

あとやはりニーダーに比べて生地温度が上がりにくいところがいいです。春から秋は生地温度要注意ですが、それでもボウルに保冷剤を巻きつけて冷やしながらミキシングすることができるので、この点もクリア。

↑こちらはニーダーですが、スタンドミキサーもこんな風にして6個の保冷剤でワークボウルを冷やしています。格好悪いですが……捏ねあげ温度、大事ですからね。

日本の製品として気に入っているところは……

キプロスターのスタンドミキサーは海外製品に比べてとても造りがしっかりしていて安定感があるのが嬉しいところ。日本のメーカーならではの繊細な設計も好感度大です。

こんなところがお気に入り❷

1.
アタッチメントの接続部分が頑丈
2.
ヘッド部分を上げ下げする時の安定感と使用感の心地よさがいい(ヘッド部分を持ち上げるためのハンドルがあるのもいいです◎)
3.
はずみでダイヤルを回してしまっても勝手に動作しない安心設計
4.
故障の際のやり取りも海外製品よりやりやすいはず(まだ故障したことがないので憶測ですが……)
5.
何より安い!(←キッチンエイドの上位と同じくらいの性能でお値段は1/2くらいじゃないかな??いいのですか??素晴らしいです!!)

✦ でも大きな声でおすすめできない理由がひとつ、あります

さすが日本の会社と言うべきか……「パン生地は700gまで、しかもバターが入った生地で速度3までしか使っちゃダメ」と明記されているのです。

うーん。↑この厳しすぎる条件……故障とそれに伴うクレームの予防策なのでしょうけれども、速度3って低速なのです。これではパンは捏ねられない……。

なのでわたしは自己責任で……つまりもしかしたら故障してしまうかもしれないけど、もしそうなったらたとえ保証期間中であってもちゃんと正当なお金を払って直してもらうぞという覚悟で使っています。

✦ 実際に捏ねるところを見てみよう

参考までに速度を見てみてください。

動画で回している生地は少しかためなのでとてつもなく早く感じますが、とろとろの多加水生地を回すときは6-7でやっとハリやコシがつくかな……という感じです。

でも機械を大事にしたいので、できるだけ高速では使いたくない……そんなわけで気をつけているポイントをこちらに書いておきます。

大事に使うポイント

1.
連続使用は10-15分以内(長いミキシングの場合は途中で10分ほど休ませるようにしています、生地の保湿や温度管理を忘れないでね)
2.
回す生地量は多くなりすぎないように
3.
速度は低速は3まで、中速は5まで、高速は7まで(6-7は柔らかい生地で使用します、短時間です)
4.
給水の低い生地は高速では回さない、ニーダーでこと足りる場合はニーダーを使用する

これを守って使っていますが、いまのところ元気に動いてくれています。ずっとずっと頑張って欲しいです。

【結論】買ってよかった!

結論は買ってよかったです。クイジナートと比べて生地の掴みが安定しているし、捏ねも圧倒的に早い。結果、長時間ミキサーを回すことがまずないので、故障の心配もそれほどしないで済んでいます。

でも……こんなにおすすめしてしまいましたが、あくまでもわたしの使い方はメーカーさん推奨ではありません。皆さんもこちらのミキサーをパン作りメインでお使いになる場合は自己責任でお願いします。ごめんなさい。

キプロスターのスタンドミキサーPRO-DMX7で作るならこんなパンがおすすめ!

こちらのミキサーで捏ねたいパンをご紹介しています。よかったらご参考にみてみてくださいね!

マロングラッセのプレッツェルロール

マロングラッセのプレッツェルロール / ラウゲンロール

2020年10月9日

マーブルベーグル・セサミ

マーブルベーグル・セサミ

2021年8月11日

レモココシュガー(準備中)

準備中……

ノート

ノート一覧

✤ A
✤ B
✤ C
✤ D
✤ E
✤ F
✤ G

✤ B

ノートB

✤ C

ノートC

✤ D

ノートD

✤ E

ノートE

✤ F

ノートF

✤ G

ノートG

Q&A

Q.
質問

A.
答え

Q.
質問

A.
答え

Q.
質問

A.
答え

ABOUTこの記事をかいた人

アトリエミツトパンははちみつとパン(とトマト)をこよなく愛する晴が主宰するアトリエです。 はちみつの魅力や可能性、レシピの発信を行っています。 自家製のパンについても勉強してきたことをじゃんじゃんシェアしていきますね。 どうぞよろしくお願いします。